(限定記事を一部修正して公開しています)
「足」が大事なパートであることは多くの人が知っていることだと思いますが、「自然な足の使い方」をしている人はほとんどいません。
足が使えなくなれば当然身体は弱く、脆くなり、そして○○で立つようになります。足で立てなくなれば(もちろん見た目には足で立っています)関節にも問題が起きてくると思いますが、整体院や治療院に行くと多くの場合で筋力を鍛えるよう指導されます。
これについては何度もお話ししてきましたが、最近私は、本物の整体師ならこれを言わないのではないかと思っています。
なぜなら、本当に大事なのは筋力を補うことではなく(もちろんそれが大事になる場合もあります)、身体を根底から使い直すことだからです。一時的なケアではなく、その後のケア(人間本来の身体の使い方を伝えること)が出来る人が本物の整体師であり治療家だと思うからです。
身体と常に向き合っていたり、アスリートや勘のいい人は、筋トレすることで○○の動きが失われることに気づいています。
最近でいうとやり投げの女子選手が、筋トレするようになって記録が落ちたということを公言しています。
他にも有名なオリンピックの選手に、私もお世話になったことのある武術家の先生から身体操作を学んでいる方がいます。武術家(今でいうなら達人といわれるような人に限ると思いますが)は整体に通じています。
足が使えない身体は軸を持ちません(じゃあ足が不自由な人には軸がないのかというとそういうことではありません)。軸を失いたければ身体を固定すること、筋トレすることです。
「年を取って転びやすくなったから筋トレしなきゃ!」という人にわざわざそれを止めるようなことは言いませんが、筋トレする人ほどうまく転べなくなっている理由は、ブレーキしか使えない身体だからです。