ご相談をいただくことがあります。私はいつも何もアドバイス出来ませんが、ひとつだけおすすめすることがあります。

武術の先生方は「身体によって生み出されるものが違う」と言います。これは動きや技というよりも、直感力や判断力、(精神的)回復力のことです。

「誰とでも仲良く」とか「誰にでも親切に」と私たちは教育されてきましたが、「この人ちょっと嫌だな」とか「この情報ちょっとおかしいな」とか、そんなセンサーは本来自然に働くものです。

大きな決断をしなければならないような立場にいる人こそ好き嫌いがはっきりしているし、リラックスが上手です。

弾力を失い、息が通らないような身体では本来の力を発揮することは出来ません。精神的なことから生命力を失っているような場合は身体からアプローチすることをおすすめします。例えばうつ病の人の身体にはそれなりのサインが表れますが、そのサインが動き出して、サインが消えたら、もううつ病ではいられなくなります。

身体を使うことは頭を使うことよりもずっと重要なことだと思っています。